Wednesday, March 02, 2005

私の仕事 その2

私の仕事は元々スティル・ライフから始まり、そこでの出会いからしばらくメンズ・ファッション誌をやり、そしてある時期から本来好きなポートレートへと移行してきた。途中でCMのプロデュースからポータルサイトのコンテンツを作る映像プロデューサーなどもやったが現在はまた人物の写真撮影をやっている。昔から人なつこい性格であるので色々な人と出会うのが楽しい。電車とか外で面白い人を見かけるとどうしてもジロジロと観察してしまう。こういう時に相手と眼が合うと外国じゃ「ハイ」の一言とスマイルでその場が和むのだが日本では文化の違いから中々そうはいかない。それはとても残念に思う。電車やバスの中で見知らぬ者どうしで楽しく会話をもてた時ほど気分のいいものはない。 こういう性格なので仕事の撮影でも相手が総理大臣であろうが大企業の社長さんであろうがなるべく会話を持つようにする。もちろん相手に失礼のない程度に礼儀をわきまえての話であるが、写される側にとっても楽しい場作りに努力をしている。 昨年ある会社からトップセールスのグループに所属する50人のポートレートを依頼された。普通の写真屋さんだとどうしても事務的に処理しがちなのだが、私は一人一人の方達がリラックスした楽しい体験となるようにしたいと願って撮影に挑んだ。結果はもちろんそれが反映された仕上がりとなって喜ばれたが、自分にとって一番嬉しかったのは帰り際に多くの方たちが握手を求めてきて「とても楽しい体験だった」と言ってくれたことである。 人物撮影というものはライティングどうのこうのという問題ではなく、人とのふれあいだと思う。

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