Sunday, November 26, 2006

羊達の沈黙


先日の勤労感謝の日は日帰りの仕事で北海道へ行きましたが、この日の札幌は-1℃。「北海道は冬の低気圧で大荒れ」というニュースを聞いて一時どうなるかと心配しましたが千歳空港が閉鎖になったのは翌日からだったので間一髪ラッキーでした。
写真は背後になぞのオブジェ(札幌ドーム)がある為に異様な雰囲気となり、 寒さのせいか羊達はひたすら沈黙してました(笑)

Wednesday, November 22, 2006

子供たちは最高


撮影で役員や政治家よりもはるかに難しい被写体は子供ではなかろうか? とにかく一箇所にじっとしてくれない。 それでも良い写真が撮れたときの感動と満足感は被写体の中でも子供が一番だと思う。
今日はスタジオでカタログ撮影をしていたら親戚の1歳半の子が立ち寄って、場の空気が和むこと。 記念撮影をしようと広いホリゾントに上げたら喜んで動く動く。 カメラの前を通過する際に撮ったこの一枚が今日一日仕事の中でのベストショットになった気がする。

Saturday, November 18, 2006

諸行無常




 先週、廃墟めぐりの好きな友人に誘われて千葉県へ行ってきた。 都心と違って土地の値段が低いせいか、千葉には多くの廃墟が荒れたまま残っている。 最初に立ち寄ったのは街道沿いにポルシェの廃車が置いてあった空きビル。地下は浸水し、上の階には雀卓が出たまま。 この一帯には廃業したパチンコ屋もあり、こちらの従業員達が寝泊りしていたと思われる寮の半分陥没した階段を登ってみる。ドアには鍵がかかっておらず、中は荒れ果てた廃墟となっているのだが、三つ目のドアを開けると壁に光がちかちかしている。 どうやらテレビの電源が入っているようなのだが、そこには人の気配はない。 恐さから退散したい気持ちと、なぜ電源が切られているはずの廃墟でテレビが映っているのかを知りたい好奇心の格闘の末、勇気を出して中へ突入。 確かにテレビはついていて、みのもんたの司会する番組が古ぼけた色の無声画像でちゃんと映っていた。 テレビ自体も縦に四角いチャンネルボタンが並ぶタイプなので20~30年前の形式である。 とにかく暗い部屋で薄気味悪いので長居はせず退散。 その後、レストランや土産屋の廃墟を周り、もうすこしスケールの大きいものはないかと物件を探していると写真の廃墟が突然海沿いのところで出現した。 お~、これは凄い!と全員興奮気味だが周囲は入れないように固くバリケードされている。 しかし窓から見える中の様子はあまりにも凄そうなので建物を一周すると一箇所入れそうな入り口を発見。 真っ暗闇の中で懐中電灯をつけるとそこは「バイオハザード」などのゾンビ映画に出てきそうな荒れ果てた厨房だった。 窓もなくて真っ暗だったのでとにかく恐い!そこを抜けるとフロントデスクのあるロビーがあり、ここは昔リゾート・ホテルだったという現実に遭遇する。 荒れ果てた客室、大浴場、広間、スカイラウンジをみながら、そこにはかつてゲストの笑い声が飛び交う華やかな時代があったことを想像し、繁栄とはほんのひと時のものであることを痛感した。 自分が今住んでいる家もあと20年、30年後には廃墟となっているかもしれない。
諸行無常である。

Monday, November 06, 2006

花火職人


先日水戸で日本を代表する花火職人の野村陽一さんを撮影しました。 この夏にNHKの「プロフェッショナル」という番組でも「五重芯」に挑戦された模様が取り上げられてご覧になられた方も多いかと思います。 これだけ長く花火に携わっていれば火事とか爆発事故のエピソードも一つくらいあるかなと聞いてみると、「そんなことがあったら僕は今ここにいませんよ、炎の海ですよ」という返事が返ってきた(^_^;) 確かに... 写真の部屋は完成された花火が乾燥されていて、フラッシュを使っても大丈夫かなと躊躇してしまった。 まあ、今のストロボは火花が出るわけでもないから問題ないにしろ、これだけの数がごろごろしていると緊張します。(写真は自然光とSB80のミックスで撮影)